国民生活センター 「電子タバコ」 お知らせ&注意喚起

禁煙意識の高まりなどで近年注目を集める電子タバコについて、「ニコチンを含有しているのではないか」、「安全性について知りたい」といった相談が寄せられていることを受け、(独)国民生活センターは電子タバコについて商品テストを行い、テスト結果を公表した。
PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、2007/06の最初の相談事例から2010/06末までに電子タバコに関する相談が309件寄せられており、特に近年相談が急増しているという。309件のうち168件は、「電子タバコを購入し使用してみたが、4~5日経過すると常習性を感じるようになった。ニコチンが含有しているのではないか」、「電子たばこを購入したが安全性について知りたい」など品質や機能に関する相談だった。他にも、「有害物質は含まれていないと書いてあるが、吸っているうちに喉が炎症を起こしたような状態になった。」、「禁煙用の電子タバコを吸ったところ気分が悪くなり、頭重、めまい、吐き気を感じた。」といった相談も寄せられている。
同センターは、国内で販売されている25銘柄45種類の味と、参考として個人輸入品2銘柄2種類の味を対象にテストを実施。カートリッジの液体を調べたところ、国内で販売されている25銘柄45味中11銘柄15味で、普通のタバコに比べるとかなり少ない量であるものの、ニコチンが検出された。一方で、ほぼ全ての銘柄でニコチンを含まない旨の表示がみられ、事業者へのアンケート調査でも、回答があった全ての事業者は、ニコチンは含有していないと回答したという。経口摂取で吐き気、下痢、めまい、意識喪失などを引き起こす恐れのあるジエチレングリコールは、全ての銘柄で検出されなかった。カートリッジ内の液成分表示があったのは25銘柄中11銘柄のみで、具体的な成分と配合量まで表示されているものがある一方、「香料」、「フードフレーバー」、「フラボノイド」などと表記されているものもあり、表示内容には大きな差があった。製品の安全性については、安全である旨の表示がみられたが、対象や根拠が不十分であったり、不明瞭なものが多かった。使用対象年齢に関する表示があったものは25銘柄中16銘柄だった。また、充電器にPSEマークの表示がなかったり、PSEマークが通常の使用状態では見えないところに表示されている銘柄もあり、電気用品安全法に抵触する恐れがあることも明らかになった。
同センターは、関連事業者に対して、品質管理の徹底や未成年者が安易に使用しないよう販売規制等の対策をとること、電子タバコの成分を吸入した場合の安全性検証などを要望。消費者に対しては、電子タバコの安全性は根拠が不十分と考えられることから安易な使用は避けること、禁煙・減煙の効果ははっきりしないと考えられるため、その効果を期待して継続的に使用することは避けること、未成年者が安易に使用しないよう保護者等が十分に注意することなどを呼びかけている。

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